空間を理解する、新しい感覚科学へ。
空間は壁や床、光だけで構成されるものではありません。人は香りを通して安心感を得たり、 懐かしさを感じたり、行動を変化させたりします。日本空間香気学会では、香りを「空間情報」の一つとして捉え、 その科学的メカニズムと実社会への応用を研究しています。
空間香気学とは
空間香気学(Spatial Scent Science)は、香りと空間との相互作用を学際的に研究する新しい研究領域です。
建築、環境心理学、感覚科学、認知科学、神経科学、デザイン、医療などを横断し、 人間が香りによって空間をどのように認識し、記憶し、評価するのかを探究します。
私たちは、科学的根拠に基づいた研究を通じて、人に優しい空間づくりへ貢献することを目指します。
研究テーマ
空間香気
空間における香りの役割を明らかにします。香りが空間認識、滞在時間、快適性、印象形成へ与える影響を研究します。
記憶と嗅覚
嗅覚と記憶の関係を研究します。香りによる記憶想起、感情変化、学習効果、ノスタルジアなどを対象とします。
環境心理学
香りが心理状態や行動へ与える影響を研究します。ストレス軽減、集中力、安心感、疲労感などの評価を行います。
建築・インテリア
建築空間と香りの融合を研究します。住宅、ホテル、美術館、病院、商業施設、公共空間などへの応用を目指します。
医療・福祉
医療・介護・福祉施設における香り環境を研究します。患者・高齢者・医療従事者にとって快適な空間設計を検討します。
ホスピタリティ
ホテル、旅館、観光施設などにおけるブランド体験としての香りを研究します。地域文化や季節性を取り入れた空間演出も対象とします。
教育空間
教育空間における香りの活用を研究します。学習環境、創造性、集中力、リラックス効果などについて検討します。
都市環境
都市空間や地域環境における香りの役割を研究します。街並み、地域文化、景観、観光資源との関係について調査します。
Research Methods
本学会では以下の方法を用いて研究を行います。
- 文献研究
- 質問紙調査
- 官能評価
- 実験研究
- ケーススタディ
- フィールドワーク
- 統計解析
- インタビュー調査
- 環境測定
- 空間評価
研究成果
本学会の研究成果(論文・技術報告・研究摘要)の一覧です。各論文には対応する研究テーマを併記しています。
本セクションに掲載の研究成果は、学会誌創刊号(Volume 1, Issue 1、2027年刊行予定)の掲載予定論文です。著者名・頁数・DOIは刊行時に掲載します。
香りの記憶が空間評価に与える影響に関する実証研究
嗅覚刺激と滞在時間、快適性評価の関係を検証した被験者実験の報告。
医療施設における香り環境デザインのケーススタディ
高齢者福祉施設を対象とした香り環境の導入と心理的効果の調査報告。
ホスピタリティ空間における地域性と香り演出の関係
旅館・ホテルにおける季節性・地域文化を反映した香り演出の研究ノート。
教育空間における香り環境と集中力に関する研究摘要
学習環境における香り導入が集中力・リラックス効果に与える影響の予備調査。
Collaboration
日本空間香気学会は、多様な専門分野との共同研究を推進しています。
Future Research
今後はAI、IoT、スマートビルディング、ウェルビーイングデザインなど、新たな技術との融合も積極的に進めていきます。
香りを活用した次世代の空間デザインを学術的視点から提案していきます。